Blenderは、3Dモデリングやアニメーション、VFXなど、幅広い分野に対応した強力なソフトウェア!
しかし、機能が多いので何から勉強すればいいかわからず、独学での勉強方法に困る初心者さんも多いです。
私もBlenderを独学で学んだのですが、最初は勉強方法に迷いました。
初心者時代から独学で3年ほどBlenderの勉強を継続し、今ではアニメーションやアバター、メタバースのワールドなど、色々な物が作れるようになりました。
この記事では、そんな私が実際に体験したBlenderの独学での勉強方法をステップごとに解説し、初心者の方が効率的に学べるヒントをお伝えできればと思います。
独学で学ぶ際の教材選びや、陥りやすいミス、さらに実践的な勉強法まで、私の経験をもとに役立つ情報を詰め込んでいます。
まだBlenderをインストールしていない方向け!まずはバージョンを選ぼう!

Blenderを独学で勉強する方法をステップで解説
まずはBlenderを独学で勉強する方法を4つのステップで解説します。
基本的な順番は次の通り。
- 作りたい物を決める
- 基本操作を覚える
- 身近な物を模写する
- オリジナル作品を作る
この順序で進めるのが一番効率的にBlenderを学べますよ。
STEP3、STEP4をひたすら繰り返すことが大事です。
Blender独学の第一歩|やりたいことを明確にしよう
まずはBlenderを使って何を作りたいかを具体的に考えることが重要です。
なぜかというと、やりたいことによって勉強する内容が変わってくるからです。
Blenderの機能的な面でいうと、以下の3つでも勉強内容が全然違います。
- ポリゴンモデリング
- スカルプト
- グリースペンシル
また、作った物で最終的に何がしたいのかによっても学ぶ内容が変わります。
例えばオリジナルキャラクターを作りたいとして、それをどう使いたいかで作り方も勉強方法もガラっと変わります。
- アバターを作りたい
- アニメーション作品を作りたい
- 画像にしてスマホの待ち受けにしたい
など
ですので、何をしたいのかを明確にしておくことがBlenderでの独学を成功させる鍵です。
具体的に何を作りたいかわからない場合
「Blenderをやってみよう!」と思うきっかけとなった作品があるはずです。
具体的な目標が無い場合は、まずはその作品を目標にするとモチベーションが持続しやすいですよ。
Blenderの基本操作を習得する
Blenderで作りたい物が決まったら、それを実現する為に基本的な機能と操作方法を学びましょう。
私は最初は本で学びました。
自分のペースで進められて、不明点を何度も見返せるので、理解を深めるのにとても役に立ちます。
以下は私がBlenderの勉強に使用した書籍の最新バージョンになります。
本で基本を覚えたら、講座やチュートリアルを利用して更に理解を深めます。
私が独学に利用した教材は「Blenderの独学で役に立った教材とリソース」で紹介します。
あわせて読みたい
Blenderで身近なアイテムをモデリングしてみる
本や講座、チュートリアルで基本を学んだら、目に入った身近な物を作ってみましょう。
ただし、上手くは作れないと思います。
この段階でスムーズに物が作れたら天才です。
Blender初心者あるあるですが、本やチュートリアル通りにやるとそれなりに作れても、1から自分で作ろうとすると、何もできない状況に遭遇します。
それは物を観る力(空間的に物をとらえる力)が足りないから。
本やチュートリアルで、Blenderの知識を得たり、操作に慣れることはできます。
ただし、観る力は鍛えることができません。
絵と同じく、観察力を鍛えるのには模写が一番!
最初は上手くできないのが当たり前ですので、失敗を恐れず、何度も試行錯誤することで上達していきます。
Blenderでオリジナル作品を作ろう
模写と並行して、オリジナル作品を作りましょう。
オリジナル作品を作るには、以下の力が必要になります。
オリジナル作品に必要な力
- 作りたい物を自分の頭の中で想像する力
- 想像した物を形にする力
「想像した物を形にする能力」は模写ができれば大丈夫です。
自分の頭の中のイメージを模写するだけですので。
作りたい物を自分の頭の中でイメージする能力ですが、これはオリジナル作品を繰り返し作っていれば自然と鍛えられていきます。
模写と同じく繰り返しの訓練が必要ですので、早い段階から練習することが大事です。
Blenderの独学で役に立った教材とリソース
Blenderを独学で勉強する場合は、どの教材やリソースを使うかが非常に重要です。
私が独学中に実際に役に立った教材を、無料と有料に分けてご紹介します。
それぞれの特徴を理解し、目的に合わせて使い分けることで、効率的に学習を進められるはずです。
UdemyのBlender講座|体系的に学べる初心者向けコース
UdemyのBlender講座は有料だけあって、とても勉強になる講座が多いです。
セール時に購入すれば最大95%OFFとかになりますのでコスパも抜群です。
私が初心者の時に受講して役にたった講座は「Blender初心者向けおすすめ講座!目的別で学べるコース紹介」にまとめてあります。
YouTubeのBlenderチュートリアル|無料で学べるおすすめリソース
YouTubeのチュートリアルもBlenderの独学には便利です。
おすすめのチャンネルは「3Dのメモ帳」
細かい部分も面白い&わかりやすく解説してくれるのでとても勉強になりますよ。
Blenderの公式ドキュメント
Blenderの公式マニュアルも独学には欠かせないですね。
ネットでいくら検索しても出てこなかった情報がマニュアルに書いてあって拍子抜けしたことが何度かありました。
信頼性が高く、基本的な操作も書いてあるので困った時は公式のマニュアルを確認しましょう。
Blenderを独学で勉強する初心者が失敗しないためのコツ
Blenderを独学で学び始めた時に、初心者がつまずきやすいポイントがいくつかあります。
ということで、私自身の経験や周りの初心者さんが陥っていたミスと、その解決策をお伝えします。
同じミスを避けることで、効率的に学習を進められるはずです。
最初から完璧を求めない
Blenderの習得に気合を入れ過ぎて、いきなり完成度の高い作品を作ろうとすると挫折しがちです。
まずはシンプルなモデルや短いアニメーションを目標にしましょう。
作品を最後まで仕上げることが経験値になりますし、小さな達成感を積み重ねることでモチベーションの維持にもつながります。
講座、チュートリアルはほどほどにする
講座やチュートリアルはとても便利です。
しかし、よくできたチュートリアルほど、指示通りにやれば作品が作れてしまい、自分で考える力も物を観る目も身につきません。
私の周りで見ても、チュートリアルばかりやっている方と、模写やオリジナル作品をバンバン作っている人では成長速度がまるで違います。
講座、チュートリアルは息抜き程度に考えて、早い段階から模写とオリジナルの制作を繰り返す方が上達が早いですよ。
なお、同じチュートリアルでも豆知識系(トポロジの整え方や特殊な操作方法の解説)などのショート動画は、自己練習では得られない知識を学べるので、空き時間に見ると勉強になります。
ショートカットは少しずつ覚える
Blenderのショートカットが非常に便利ですが、最初から全部を覚えようとする必要はありません。
まずはG(移動)、S(スケール)、R(回転)など、基本的なものを使いながら覚えていきましょう。
最初からショートカットキーをすべて覚えようとして、先に進めなくなっている方がたまにいます。
SNSでの発信を鵜呑みにしない
SNS上に現れる超ハイレベルな「Blender初心者」は信じてはいけません。
これを信じてしまうと自分との差に絶望し、モチベーションの低下や挫折につながります。
Blender初心者の中には結構な確率で、Blender以外の3DCGは経験者である「Blenderは初心者」が紛れています。
何でわざわざBlender初心者を名乗るのかわかりませんが、比べる必要のない方々です。
また本当に3DCGの未経験でも、仕事で以下の能力を備えている方は最初からモデリングも上手です。
- 観る力(空間的に物をとらえる力)
- 作りたい物を自分の頭の中で想像する力
- 想像した物を形にする力
具体例でいうと、絵を描いてる方、美容師さん、トリマーさんなど物を形作る仕事の方ですね。
これらの方はBlenderの操作方法を覚えるだけで、ある程度の物が作れてしまいます。
初心者でも基礎が違いますので、比較してはいけません。
Blenderの独学の勉強方法 ~まとめ~
今回はBlenderを独学で勉強する方法でした。
最初は何を勉強したらいいかもわからず、迷いがちなBlenderの独学。
しかし、目標を明確に設定し、基本操作を習得しながら、自分のペースで進めることで必ず成果を実感できますよ。
作りたい物が自由に表現できる楽しさは何事にも変えられません。
私も修行中の身ですので、一緒に楽しくBlenderを学んでいきましょう!
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