BlenderでHDRI(ワールド背景)が表示されない?
原因はよくある設定ミスであることがほとんどです。
この記事では、原因と対処法を3つのポイントでわかりやすく解説します。

BlenderでHDRI(ワールド背景)が表示されない原因と対処法
BlenderでHDRI(ワールド背景)が表示されない原因は、設定ミスによるものがほとんどです。
ここでは、特に発生しやすい3つのチェックポイントを紹介します。
どれも簡単に確認できる項目ばかりなので、上から順番に見ていきましょう。
HDRIが表示されないときは、「透過設定」をまずチェックしよう
HDRIが表示されないとき、まず確認したいのが「透過」設定です。
Blenderでは、[レンダープロパティ] > [フィルム] > [透過] にチェックが入っていると、ワールド背景が完全に透明として処理され、表示されません

この設定は、背景を別に合成したいときには便利ですが、HDRIの背景を表示させたいときには邪魔になります。
しかもこの「透過」設定は、レンダリング結果だけでなく、マテリアルプレビューやレンダープレビューにも影響するため、画面上からHDRIが完全に消えたように見えてしまいます。
HDRIが表示されないと感じたら、まずこの「透過」にチェックが入っていないか確認してみましょう。

HDRIがプレビューで表示されないときは「シーンのワールド」を確認しよう
BlenderではマテリアルプレビューやレンダープレビューでHDRIの表示が可能です。
ただし、各プレビューモードの設定で「シーンのワールド」が無効な場合は、HDRIがワールド背景として表示されません。

HDRIがプレビュー上で表示されないときは、この「シーンのワールド」がオンになっているかを確認しましょう。

HDRIが表示されないときは「画像テクスチャ」ではなく「環境テクスチャ」を使おう
BlenderでHDRIを読み込むときには、ノードエディタや[ワールドプロパティ]から環境テクスチャを設定します。
このときに間違えて「画像テクスチャ」を使ってしまうと、HDRIが正しく機能しません。

HDRIの背景として使うには、必ず「環境テクスチャ(Environment Texture)」を使用する必要があります。
ノードエディタから設定する場合は、 [シェーダーエディタ]を開き、シェーダータイプをワールドに切り替え、背景ノードに接続されているのが「環境テクスチャ」になっているか確認してください。
[画像テクスチャ]ではHDRI(ワールド背景)が正しく表示されません。

HDRIが読み込めているのに背景が映らないときは、このノード設定(またはワールドのUI設定)を見直してみましょう。

画像テクスチャ、環境テクスチャのどちらが設定されているかわからない場合は、一度設定された画像を外すと、ワールドプロパティやノードに使用中のテクスチャの名前が表示されます。

まとめ|BlenderでHDRIが表示されないときは設定を順番にチェックしよう
BlenderでHDRI(ワールド背景)が表示されないときは、今回紹介した3つのポイントを順番にチェックすることで、ほとんどのケースが解決できます。
- 「透過」設定が有効になっていないか?
- プレビューモードで「シーンのワールド」が無効になっていないか?
- 「画像テクスチャ」を使ってしまっていないか?
設定を順番に確認すれば、多くの場合は問題を解決できます。
他にも「見えない・動かない」トラブルで困っている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
コメント