Blender 4.xにアップデートした際、「I」キーを押してもキーフレーム挿入メニューが表示されず、困ったことはありませんか?
これまでのBlender 3.x系では、「I」キーを押すことでキーフレームの挿入メニューが開き、位置・回転・スケールなどを個別に選択してキーフレームを打つことができました。
しかし、Blender 4.1以降では「I」キーの挙動が変更されており、キーフレームが即座に挿入される仕様になっています。
この変更に戸惑う方も多いですが、安心してください。
「K」キーを使えば従来通りのキーフレームメニューを呼び出すことが可能です。
この記事では、Blender 4.xでキーフレームメニューが表示されない原因と、「K」キーを使った解決方法をわかりやすく解説します。
これまでのワークフローをスムーズに続けるためにも、ぜひ最後までご覧ください。
Blender 4.xで「I」キーを押してもキーフレームメニューが表示されない理由
Blender 4.1以降では、「I」キーを押してもキーフレーム挿入メニューが表示されず、即座にキーフレームが打たれる仕様に変更されました。
これはワークフローの簡略化を目的とした仕様変更で、デフォルトで「位置・回転・スケール」などのトランスフォームデータが自動的に記録されるようになっています。
Blender 4.xのショートカット仕様変更とは?
Blender 3.x系では、「I」キーを押すことで次のようなキーフレーム挿入メニューが表示されました。
- 位置
- 回転
- スケール
- すべてのトランスフォーム
これにより、必要な項目だけを選んでキーフレームを打つことが可能でした。
しかし、Blender 4.xでは「I」キーを押した瞬間に全てのトランスフォームにキーフレームが打たれるように変更されており、メニューは表示されません。
これが、「I」キーでキーフレームメニューが出なくなった原因です。
キーフレームメニューを表示する方法|「K」キーを使おう
Blender 4.xで「I」キーを押してもキーフレームメニューが表示されない場合でも、「K」キーを使えば従来通りのメニューを呼び出すことができます。
「K」キーはキーフレーム挿入の新しいショートカットとしてBlender 4.1以降に追加されています。
「K」キーで今まで通りのメニューが使える

「K」キーを押すことで、次のようなキーフレーム挿入メニューが表示されます。
- 位置
- 回転
- スケール
- すべてのトランスフォーム
- カスタムプロパティ
これにより、必要な項目だけを選んでキーフレームを挿入することが可能です。
「I」キーの代わりに「K」キーを使えば、これまでの操作感を維持できるため、ぜひ試してみてください。
右クリックから「キーイングセットでキーフレームを挿入」
また、「K」キーを使う以外にも、右クリックメニューからキーフレーム挿入メニューを表示する方法があります。
オブジェクトを選択した状態で右クリックし、「キーイングセットでキーフレームを挿入」を選択することで、同じメニューが表示されます。
これは「K」キーと同じ動作なので、右クリック派のユーザーでも問題なく操作が可能です。
「K」キーが使えないモードとその理由
「K」キーは便利なショートカットですが、すべてのモードで利用できるわけではありません。
特定のモードでは「K」キーが別の機能に割り当てられており、キーフレーム挿入メニューが表示されない場合があります。
エディットモードで「K」キーが使えない理由

エディットモードでは、「K」キーはナイフツール(ナイフ編集)に割り当てられています。
これは、Blender 3.xでも同様で、エディットモードでは「I」キー自体が使えませんでした。
※Blender 3.xでは、エディットモードで『I』キーを押すと『面の挿入』が実行されます。
エディットモードではオブジェクト全体ではなく、頂点・辺・面などのメッシュに対して直接作業を行うため、
オブジェクトレベルのキーフレームを打つことができないという仕様になっています。
スカルプトモードで「K」キーが使えない理由
スカルプトモードでも「K」キーは使用できません。
スカルプトモードでの「K」キーは「スネークフックブラシ」のショートカットになります。

スカルプトモードはメッシュの形状を直接操作するモードであり、キーフレームを打つ操作はオブジェクトモードやポーズモードで行う仕様です。
エディットモードと同様に、スカルプトモードでは「オブジェクトレベルのキーフレーム挿入」が必要ないため、Kキーが使えません。
まとめ|「I」キーの仕様変更は「K」キーで解決!
Blender 4.xで「I」キーを押してもキーフレームメニューが表示されなくなったのは、ショートカット仕様の変更が原因です。
しかし、「K」キーを使えば、従来通りのキーフレーム挿入メニューが表示可能です。
「K」キーはオブジェクトモードとポーズモードで利用可能です。
キーフレームを挿入したい場合は、必ずこれらのモードで「K」キーを使いましょう。
もし「K」キーが使えない場合は、エディットモードやスカルプトモードなど、キーフレームを挿入しないモードで操作している可能性が高いです。
この記事のポイント
- Blender 4.xでは「I」キーを押すと即座にキーフレームが挿入される仕様に変更。
- キーフレーム挿入メニューを表示するには「K」キーを使う。
- 「K」キーはオブジェクトモードとポーズモードで利用可能。
これで、Blender 4.xでも従来通りのキーフレーム操作がスムーズに行えるようになります。
ぜひ、「K」キーを活用して、快適なアニメーション制作を楽しんでください!
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